真っ暗な深海で、青白く光る小さな光。
ブリントが思わず近づこうとすると、暗闇の中から大きな口と鋭い歯を持つチョウチンアンコウが現れました。
頭の上で光るものは、ただの明かりではありません。獲物を近くへ誘うための「疑似餌」のような仕掛けです。今回は4コマ漫画と一緒に、チョウチンアンコウの不思議な光を紹介します。

頭の光は深海の「釣りざお」
チョウチンアンコウ類の頭から伸びている棒状の部分は「イリシウム」と呼ばれ、背びれの一部が変化したものです。その先端には「エスカ」と呼ばれる発光器があります。
暗い深海でエスカを光らせて動かす姿は、釣りざおの先に疑似餌を付けているように見えます。光に興味を持った小魚や甲殻類が近づくと、大きな口で捕らえます。
ブリント「本当に深海の釣り名人だったブリ!」
光を作っているのは誰?
多くの深海性チョウチンアンコウ類では、エスカの中に暮らす発光細菌が光を作ります。魚は細菌が暮らせる場所を提供し、細菌の光を利用するという共生関係です。
研究では、成魚のエスカから発光細菌が確認される一方、仔魚からは確認されず、成長後に海水中から取り込む可能性が示されています。
ただし、アンコウと呼ばれる魚がすべて同じ方法で発光するわけではありません。この記事で紹介しているのは、主に深海で暮らすチョウチンアンコウ類の特徴です。
大きな口と鋭い歯にも理由がある
深海では、いつでも獲物に出会えるとは限りません。そのためチョウチンアンコウ類は、近づいた獲物を逃しにくい大きな口と、内側へ向いた鋭い歯を持っています。
漫画のように何でも吸い込む怪物というわけではありませんが、光へ寄ってきた獲物を素早く捕らえる姿には迫力があります。
げそ丸「光を見る前に、大きな口にも気づくゲソ〜!」
4コマ目は漫画ならではのオチ
4コマ目では、ブリントまで光に釣られ、げそ丸が必死に引き止めています。
これは楽しく見せるための漫画表現です。チョウチンアンコウがブリントのような大きなキャラクターを光だけで操るわけではありません。しかし、暗闇の中で目立つ光を疑似餌として利用し、獲物を近くへ誘うという基本部分は実際の生態に基づいています。
ブリント「きれいな光でも、すぐ近づいたら危ないブリ〜!」
チョウチンアンコウの光まとめ
- 頭の棒状部分は、背びれが変化した「イリシウム」
- 先端の発光器は「エスカ」
- 多くの深海性チョウチンアンコウ類では、共生する細菌が光を作る
- 光は獲物を近くへ誘う疑似餌として役立つと考えられている
- すべてのアンコウが同じように発光するわけではない
深海の暗闇で光る小さな明かりは、チョウチンアンコウにとって生きるための大切な道具です。水族館や深海映像で見かけたら、光だけでなく、発光器が頭とどのようにつながっているかにも注目してみてください。


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