海底でじっとしているホタテを見つけたブリント。
「貝だから動かない」と思っていると、ホタテを食べるヒトデが近づいてきました。
ところが次の瞬間、ホタテは殻を勢いよく開け閉めし、水中へ飛び出します!

ホタテは本当に泳げる!
貝の仲間は、海底や岩にくっついて生活するイメージがあります。しかし、ホタテは自分で泳げる珍しい二枚貝です。
普段は海底で生活していますが、危険を感じると二枚の殻を素早く開閉して移動します。
長時間ゆっくり泳ぐというより、天敵から逃げるときに一気に飛び出す「短距離走」のような泳ぎ方です。
どうやって泳ぐの?
ホタテが殻を閉じると、中に入っていた水が蝶番付近の左右から勢いよく噴き出します。
その反動によって、ホタテの体は水を噴き出した方向とは反対側へ進みます。通常の遊泳では、殻が開く丸い縁を先頭にして進みます。
泳ぐ動作は次の繰り返しです。
- 殻を開いて水を取り込む
- 閉殻筋という筋肉で殻を強く閉じる
- 蝶番付近から水を噴き出す
- 反動で前方へ進む
この動きを何度も繰り返すため、殻を「パクパク」させながら水中を飛んでいるように見えます。
ヒトデはホタテの天敵
動きが遅そうなヒトデですが、二枚貝を捕まえて食べる種類がいます。
ヒトデはたくさんの管足を使って貝殻をつかみ、殻を少しずつ開かせて中の柔らかい部分を食べます。
ホタテにとって、ヒトデが近づいてくるのは大ピンチ。そのため、殻を連続して開閉し、泳いで逃げる行動が発達したと考えられています。実験でも、ヒトデから逃げる際に強い殻の収縮を繰り返すことが確認されています。
ホタテにはたくさんの目がある
ホタテの殻を少し開いて見ると、内側の柔らかい外套膜の縁に、小さな青い粒が並んでいます。
実はこの青い粒はホタテの目です。種類によっては最大約200個もの目を持ちます。
目は硬い貝殻そのものではなく、殻の内側にある外套膜の縁に並んでいます。光の変化や周囲の動きを捉え、天敵の接近を察知するのに役立つと考えられています。
さらにホタテの目は、私たちの目とは異なり、内部にある小さな鏡のような構造で光を反射して像を作ります。
ホタテの殻が扇形なのもポイント
ホタテの殻は、丸いハマグリ型ではなく扇のような形をしています。
蝶番の左右には「耳」と呼ばれる張り出した部分があり、蝶番から外側へ向かって放射状の筋が伸びています。
この特徴的な形によって、泳いでいる最中も水中で姿勢を保ちやすくなります。
まとめ
ホタテは海底でじっとしているだけの貝ではありません。
- 殻を素早く開け閉めする
- 蝶番付近から水を噴き出す
- 水の反動で丸い殻の縁を先頭に進む
- ヒトデなどの天敵から泳いで逃げる
- 外套膜の縁にたくさんの小さな目がある
という、意外な能力を持っています。
海底から突然飛び出す姿は、まるで水中を飛ぶ円盤のようです。
ブリントの一言
「貝だと思って油断したら、追い越されたブリ〜!」


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