【4コマ漫画】モンハナシャコのパンチが速すぎる!? 貝殻を砕く驚異の一撃

危険生物

カラフルで、まるで宝石のような姿をした「モンハナシャコ」。

きれいな生き物だと思って近づくブリントですが、げそ丸は慌てて止めます。実はモンハナシャコには、硬い貝殻を割るほど強力な武器があるのです。

モンハナシャコってどんな生き物?

モンハナシャコは、インド洋や太平洋の暖かい海に生息するシャコの仲間です。

緑や青、赤、オレンジなどが入り交じった非常に鮮やかな体色をしており、英語では「Peacock mantis shrimp(クジャクのようなシャコ)」と呼ばれます。

岩穴などを住みかにして、貝やカニなどを捕まえて食べています。

「パンチ」の正体はハンマー状の前脚

モンハナシャコが使うのは、人間のような拳ではありません。

胸の近くにある「捕脚」と呼ばれる脚の先端が、硬いハンマーのような形になっています。この捕脚を折りたたんで力をため、一気に振り出して獲物をたたきます。

その動きは非常に速く、研究では水中で最高約23メートル毎秒に達する打撃が記録されました。Duke University・Patek研究室

硬い殻を持つ貝やカニも、この一撃で割られてしまうことがあります。

水中に「キャビテーションの泡」が発生する

モンハナシャコの打撃がすごい理由は、直接ぶつかる力だけではありません。

捕脚が猛烈な速さで動くと、その周囲の水圧が急激に下がり、「キャビテーション」と呼ばれる気泡が発生します。

この気泡はすぐに潰れ、そのときにも衝撃が生じます。つまり獲物には、

  • 捕脚が当たる直接の衝撃
  • キャビテーションの泡が潰れる衝撃

という、連続した力が加わるのです。

実験では、直接の打撃で最大約1,500ニュートン、気泡の崩壊でも追加の力が測定されています。Journal of Experimental Biologyの研究

小さな体はどうして壊れないの?

これほど強い衝撃を繰り返せば、モンハナシャコ自身の捕脚も壊れてしまいそうです。

ところが、ハンマー部分は衝撃に耐えやすい特殊な層構造をしています。また、体内には筋肉の力を一度ためてから一気に解放する、ばねのような仕組みがあります。

小さな体で高速の一撃を繰り出せるのは、頑丈な捕脚と巧みなばね構造のおかげなのです。

見つけても触らないで観察しよう

モンハナシャコがいつでも人間を攻撃するわけではありません。しかし、捕まえようとしたり、巣穴へ手を入れたりすれば、防御のために打撃を繰り出す可能性があります。

海で見つけても手を出さず、少し離れた場所から観察しましょう。

ブリントの一言

「握手はやめて、遠くから応援するブリ〜!」

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