夜の海でライトを照らしていると、暗闇の向こうから細長い魚が猛スピードで接近――。
その魚の正体は「ダツ」です。
ダツは長くて硬いあごと鋭い歯を持ち、特に夜間は光へ向かって突進することがあります。今回は、ダツの特徴と夜の海で気をつけたいポイントを4コマ漫画と一緒に紹介します。

ダツはどんな魚?
ダツの仲間は、細長い銀色の体と、前方へ長く伸びた上下のあごが特徴です。硬いあごには小さく鋭い歯が並び、見た目はまるで海を泳ぐ細長いヤリのようです。
主に海の表層付近を泳ぎ、小魚などを捕まえて食べます。長いあごは獲物を捕らえるためのものですが、猛スピードで進んだ先に人がいると、大きな事故につながることがあります。
ブリント「細長い体で、本当に海のヤリみたいだブリ!」
夜は光へ向かって突進することがある
ダツには光へ集まる習性があり、特に夜間はライトなどの光源へ向かって突進することがあります。
人を狙って襲っているわけではありません。しかし、水面近くで使っているライトの方向と人の位置が重なると、飛び出したダツが体へ衝突する危険があります。
環境省は、夜間の潜水で水面へ浮上した際、ライトへ突進したダツが人に刺さる事故が起きているとして注意を呼びかけています。
長いあごが刺さると大けがの危険
ダツの長いあごは硬く、先端には鋭い歯があります。勢いよく衝突すると、あごが人の体へ深く刺さる可能性があります。
特に首や胸などへ刺さった場合は、血管や重要な器官を傷つけるおそれがあり、非常に危険です。実際に重傷事故や死亡事故も報告されています。
漫画では怖くなりすぎないよう、人体模型の直前で止まる警告図として描いていますが、現実には命に関わる事故になることがあります。
げそ丸「毒がなくても、突進する力と硬いあごが危険ゲソ!」
水面近くでライトを横へ向けない
夜の海で安全のためにライトは欠かせません。大切なのは、ライトを消して真っ暗にすることではなく、照らす方向へ注意することです。
沖縄県のダイビング安全ガイドでは、夜間に水面付近でライトを水平方向へ向けないよう案内しています。ダツなどが光へ向かって突進する可能性があるためです。
夜間の潜水や海上活動では、専門のガイドや現地スタッフの指示に従い、必要のないときに水面近くを横方向へ照らさないようにしましょう。漫画のように海底側へ光を向けることも、横方向へ光を走らせないための分かりやすい注意方法です。
もしダツが刺さったら、無理に抜かない
ダツのあごが体へ刺さった場合は、慌てて引き抜いてはいけません。抜くことで傷口が広がったり、傷ついた血管からの出血が増えたりする可能性があります。
- 刺さったダツや折れたあごを無理に抜かない
- できるだけ動かさず、周囲へ助けを求める
- すぐに119番へ通報する
- 通信指令員や医療従事者の指示に従う
環境省も、血管を損傷している可能性があるため、無理に抜かず医師の治療を受けることが重要だと案内しています。
※実際の事故では現場の安全を確保し、119番の通信指令員や医療従事者の指示を優先してください。
ダツの危険性まとめ
- ダツは細長い銀色の体を持つ表層性の魚
- 上下のあごが長くて硬く、鋭い歯が並んでいる
- 特に夜間は光源へ向かって突進することがある
- 人を狙うわけではないが、衝突すると長いあごが刺さる危険がある
- 夜の水面近くでは、ライトを不用意に横へ向けない
- 刺さった場合は無理に抜かず、すぐに救助を要請する
ダツは悪い魚ではありません。光へ反応する習性と、人間が使うライトが偶然重なることで事故が起こります。生き物の特徴を知り、正しいライトの使い方を守って夜の海を楽しみましょう。
ブリントの一言
「夜のライトは安全のために必要ブリ!でも、水面近くで横に照らさず、向きに気をつけるブリ〜!」


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