【4コマ漫画】カクレクマノミはイソギンチャクに刺されにくい!?

    オレンジ色の体に白いしま模様がかわいいカクレクマノミ。ふつうの魚なら近づきにくいイソギンチャクの触手の中で、安心したように泳いでいます。

    どうしてカクレクマノミは、イソギンチャクに刺されにくいのでしょうか? ブリントたちといっしょに見てみましょう!

    目次

    イソギンチャクの触手には刺胞がある

    イソギンチャクの触手には、刺胞(しほう)という小さなカプセル状のしくみがあります。獲物などに反応すると、刺胞から細い糸のような毒針を発射して、相手をつかまえます。

    小さな魚にとっては危険な触手ですが、カクレクマノミは特定のイソギンチャクのすき間に入り、すみかとして利用します。触手は外敵から身を守るかくれ家にもなるのです。刺胞は獲物をとらえるためのしくみであることが、JSTの解説でも紹介されています。

    カクレクマノミはなぜ刺されにくい?

    大きな理由として考えられているのが、カクレクマノミの体表をおおう粘液(ねんえき)です。

    この粘液の性質によって、イソギンチャクの刺胞が反応・発射しにくくなると考えられています。つまり「絶対に刺されない魔法のバリア」ではなく、刺胞の攻撃を受けにくくする工夫なのです。

    研究では、クマノミ類自身の粘液が刺胞の発射を抑える、または刺された影響を小さくするという考え方が示されています。共生のしくみをまとめた研究レビューでも、粘液が刺胞の発射を防いだり、刺された結果から守ったりする可能性が紹介されています。

    粘液だけで決まるわけではない

    「粘液があるから大丈夫」と一言で言い切れないのが、自然のおもしろいところです。

    カクレクマノミは、いきなり触手の奥へ飛び込むのではなく、少しずつ触れながらイソギンチャクに慣れるような行動を見せることがあります。研究では、触手にそっと触れたり、胸びれで触れたり、体をこすりつけたりする順化行動が報告されています。同レビューによると、この行動はクマノミとイソギンチャクの種類によっても違いがあると考えられています。

    体表粘液の性質、イソギンチャクへ慣れていく過程、刺激しにくい行動などが組み合わさって、カクレクマノミは触手の中で暮らしやすくなっているようです。細かなしくみには、まだ研究が続いている部分もあります。

    イソギンチャクと助け合う関係

    カクレクマノミにとってイソギンチャクは、外敵から身を守りやすいすみかです。一方で、カクレクマノミが近くを泳ぐことで、イソギンチャクにもえさが近づくなど、両方にメリットがあると考えられています。

    生きものどうしが、相手の特徴を利用しながらくらす関係を共生といいます。カクレクマノミとイソギンチャクは、海の中でもとくに有名な共生コンビです。

    まとめ

    • イソギンチャクの触手には、毒針を発射する刺胞がある
    • カクレクマノミは体表の粘液の性質によって、刺胞の攻撃を受けにくいと考えられている
    • 少しずつ触れて慣れる「順化」の行動も大切とみられている
    • 粘液だけですべてが説明できるわけではなく、研究は続いている
    • カクレクマノミとイソギンチャクは、助け合ってくらす共生のなかま

    ブリントからの一言

    ブリント「カクレクマノミは、体のネバネバだけじゃなく、少しずつイソギンチャクに慣れる工夫もしているブリ! 海の共生ってすごいブリ〜!」

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