「魚の中にいるアニサキスって、どこから来るブリ?」
食中毒の原因として知られるアニサキス。実は、魚の中で突然生まれるわけではありません。
今回はブリントとげそ丸と一緒に、海の生き物をめぐるアニサキスの一生を見てみましょう。

① アニサキスは海をめぐる寄生虫
アニサキスは、ほかの生き物の体内で暮らす寄生虫です。
魚やイカで見つかるのは「幼虫」。白い糸のような姿をしています。成虫になる場所は、クジラやイルカなどの体内です。

魚の中にいるのは、まだ幼虫なんだゲソ!
② 卵はクジラなどのフンと一緒に海へ
成虫が産んだ卵は、クジラなどのフンとともに海中へ出ます。その後、卵から幼虫がかえり、オキアミなどの小さな甲殻類に取り込まれます。
つまり、フンからアニサキスが自然発生するのではなく、体内で産まれた卵がフンと一緒に出てくるということです。



卵が海に出るところから、次の旅が始まるブリ!?
③ 食べる・食べられる関係で魚やイカへ
幼虫を持つオキアミなどを魚やイカが食べると、アニサキスもその体内へ移ります。
さらに、そうした魚やイカがクジラなどに食べられると、幼虫は成虫へと成長します。このように、生き物同士の「食べる・食べられる」という関係を通じて、一生がつながっています。
この流れは、食品安全委員会の解説でも紹介されています。
※四コマでは、卵や幼虫を見やすく拡大し、生活の流れを簡略化しています。
④ 人も食べ方に注意が必要!



寄生されるのはイヤだブリ〜!
話を聞いて、ブルブル震えるブリント。
人も、生きたアニサキスの幼虫がいる魚介類を、生や加熱・冷凍が不十分な状態で食べると、アニサキス症になることがあります。
人の体内では成虫になりませんが、幼虫が胃や腸の壁に入り込み、激しい腹痛などを起こすことがあります。魚介類を食べた後に強い腹痛が出た場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。厚生労働省の解説
新鮮な魚でも、予防は大切
「新鮮だから、アニサキスはいない」とは限りません。魚が生きているときから寄生していることがあるためです。
予防には、次の対策が大切です。
- 加熱する: 中心まで60℃で1分以上、または70℃以上に加熱する。
- 冷凍する: −20℃で24時間以上、十分に冷凍する。
- 内臓を早く取り除く: 内臓は生で食べない。
- 目で確認する: 調理時に確認し、見つけた幼虫を取り除く。
家庭用冷凍庫は温度や食品の厚みによって凍り方が異なります。「一晩入れたから大丈夫」とは考えず、処理条件を確認しましょう。また、一般的な料理に使う程度の酢・塩・しょうゆ・わさびでは死滅しません。厚生労働省「アニサキスによる食中毒を予防しましょう」
ブリントの一言



どこから来るかを知ったら、食べ方にも気をつけるブリ! おいしい魚を、安心して楽しみたいブリ〜!


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