
岩のうしろに隠れれば、もう安心ブリ!
サメ吉から逃げてきたブリントとげそ丸。ところが、すぐ近くまで来たサメ吉に見つかってしまいます。
今回の四コマのヒントは、サメが持つ「電気を感じる感覚」。目や鼻だけでは分からない、生き物の存在を探る手がかりになります。


鼻先にある「ロレンチーニ器官」
サメの頭部には、ロレンチーニ器官と呼ばれる感覚器官があります。鼻先の周辺などに見える小さな孔が、その入り口です。
この器官は、水中のごく弱い電場を感じ取ります。「電気を感じるセンサー」と考えると分かりやすいでしょう。においをかぐ鼻の穴とは別の仕組みです。参考:アメリカ自然史博物館



目で見えなくても、手がかりがあるサメ!
※漫画では位置を分かりやすく示していますが、実際の器官は口の上の一点だけにあるわけではありません。
生き物の体から、弱い電気が出ている?
生き物の体では、筋肉が動くときなどに電気的な活動が起きています。サメは、生き物の周りに生じる微弱な電場を、獲物を探す手がかりにできます。
たとえば砂に隠れたエイのように、姿を見つけにくい獲物を近くで探すときにも役立ちます。これは電撃を出して攻撃する能力ではなく、相手が生む弱い電気を受け取る感覚です。参考:フロリダ自然史博物館



ボク、電池なんて入れてないブリ〜!
遠くの獲物も分かる万能レーダー?
ここは大事なポイント。獲物の弱い電気を感じる力は、主に近距離で働きます。遠くにいる魚を何でも見つけたり、海全体を見通したりできるわけではありません。
サメは視覚、嗅覚、聴覚、水の動きを感じる側線なども使います。どの感覚が重要になるかは、種類や周囲の環境によって異なります。参考:フロリダ自然史博物館
今回の「岩陰の二人がすぐ見つかる」場面は、この感覚を楽しく伝えるための漫画表現です。実際に同じ場所に隠れた魚やタコが、必ず電気だけで見つかるという意味ではありません。
じっとしていれば、電気は消える?
ブリントは「電源を切ればいい!」と思いつきました。でも、生き物に家電のようなスイッチはありません。
動きを止めても、体の働きまで全部止まるわけではないのです。



生き物にスイッチはないゲソ〜!!
まとめ
サメには、ロレンチーニ器官で弱い電気を感じ取る力があります。これは近くにいる獲物を探す助けになる感覚で、遠くまで見通せる魔法ではありません。
目やにおい、水の動きなど、いくつもの手がかりを使うサメ。鋭い歯だけでなく、感覚の仕組みにも海で暮らすための工夫があるんですね。



かくれんぼの相手には、手ごわすぎるブリ……!


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